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フィボナッチリトレースメントについて

フィボナッチリトレースメントとは、金融市場において価格が下落あるいは上昇するときに、その節目となる地点で一定割合の価格変動が起こるという考え方に基づくテクニカル分析の一種です。

 

フィボナッチリトレースメントは、ヨーロッパの中世に活躍した数学者フィボナッチにちなんで名づけられました。フィボナッチ数列に基づく黄金比を利用して、価格が一定割合で変動することを示す水準を算出することが特徴です。

 

具体的には、価格の上昇や下落の波動の終点となる節目となる地点を、上昇波の場合は過去の高値から低値までの範囲、下落波の場合は過去の安値から高値までの範囲を基準にして、その範囲の水準にフィボナッチ比率である23.6%、38.2%、50%、61.8%、78.6%の水準を描き、これらの水準が価格変動の反転や抵抗点となると考えます。

 

フィボナッチリトレースメントは、トレンドライン分析と組み合わせて用いることが多く、上昇トレンドライン上での抵抗、下落トレンドライン下でのサポートとして使用されます。また、他のテクニカル分析手法と組み合わせて用いることで、より精度の高い売買のタイミングを見つけることができる場合もあります。

 

しかし、フィボナッチリトレースメントを単独で用いることは過剰な期待や過度のトレードに繋がる場合もあるため、注意が必要です。また、過去の価格変動に基づく予測となるため、市場の急激な変動や重要なニュース発表時には、正確性が低下することがあります。